【解説】エレベーターが故障した際の緊急対応の体制は?

お役立ち情報

エレベーターのメンテナンス業者を選ぶ上で大切なことの一つに、故障が起こった際の”対応力”があげられます。
普段動いているのが当たり前のエレベーターが止まってしまうと色々な方にご迷惑がかかってしまいます。ですので故障をしない為のメンテナンスや予防保全の提案も必要ですが、故障してしまった時にすぐ修理ができる会社の体制と技術力も必要となってきます。
今回はそんな緊急時の対応について、ご説明をさせて頂きます。

【解説】エレベーターが故障した際の緊急対応の体制は?

【解説】エレベーターが故障した際の緊急対応の体制は?

24時間365日の故障対応


エレベーターは、マンション・テナントビル・会社などいろいろな建物に設置されています。飲食業以外のテナントビルや会社などであれば、深夜にエレベーターを使用することはほとんど無いでしょうが、飲食系のテナントビルやマンション・ホテルなどは深夜でもエレベーターを多く利用されます。
深夜にエレベーターの不具合や停まってしまうなど、万が一故障時の故障が発生しても、24時間365日の体制で故障対応にあたっております。

遠隔監視装置によるリモート監視

エレベーターには遠隔監視装置というものを設置することが出来ます。
これはかごに閉じ込められた場合など、非常ボタンを押すとメンテナンス業者の監視センターと直接通話が出来たり、故障の信号をとってエレベーターに異常があるかどうかなどの状況が、分かるようになる装置です。
近年では、製造メーカーなど3ヶ月に1回のみ有人点検を行い、その他の月を遠隔監視装置を利用しリモート点検を行う会社も増えています。
しかしエレベーターの昇降路の中というのは、空気の流れ道になっているので、ホコリなどの汚れが溜まりやすく、油で汚れた箇所にホコリがこびりついたり、逆にレールや駆動箇所の油切れなどで異音が発生しやすくなったりと、点検の回数を減らすと不具合が発生しやすくなったりする事も事実です。
機械のメンテナンスは本来、人の五感を頼りに、清掃・注油などの作業をしながら、

  • 異音は発生していないか?
  • 変な振動はないか?
  • 変な匂いはしないか?
  • などを確認していく作業で、これらは遠隔監視によるリモート点検では行えません。
    遠隔監視によるリモート点検で行えるのは、エレベーターが何回動いたか、扉が何回開閉したのかといった駆動回数の確認になります。
    そういう意味で遠隔監視によるリモート点検は、本来の”メンテナンス”という定義からは少し外れているというのが当社の見解です。

    故障修理の体制

    エレベーターの故障が発生すると直接お電話で連絡をもらったり、遠隔監視装置からの直接通話や信号で分かる仕組みになっています。
    故障を確認すると平日の昼間は、メンテナンスに出ている作業員で一番近くにいるものが故障の対応にあたります。夜間・休日においては、京都本社・滋賀営業所・城陽工場の拠点において待機者がおり、毎日4名が24時間故障の対応にあたっています。
    故障が発生したら、他の社員とも連絡を取り合い、一刻も早く故障修理が出来るように対応にあたっております。

    メンテナンス業者の選定基準で大切な事

    メンテナンス業者の選定基準で大切なことの1つに、故障時の対応力が挙げられます。

    すぐに現場に駆けつけられる体制

    多くのメンテナンス業者は、24時間365日の故障対応の体制を作りすぐに駆けつけられる体制づくりをしていますが、中には故障対応が”翌日以降になる”なんて言われたという業者もあるようなので、メンテナンス業者を選定する上で、そういった体制の確認も重要となります。

    早く確実に修理できる故障の対応力


    エレベーターに故障がおこり、不具合であったり、動かないといった場合は、色々な方にご迷惑をおかけすることになります。
    エレベーターのメンテナンス業者であれば、故障の修理が出来て当然なのですが、中にはこの修理が”得意でない業者”というのも存在します。
    この故障修理に対する技術力がある会社なのかどうなのか?という判断をつけるのは、非常に難しいです。
    もし他と比べて費用が安いといった場合は、もしかすると”故障修理の出来ない業者”かも知れません。

    大地震の時の対応

    大地震が発生すると一気に多くのエレベーターが停まってしまいます。
    現在、多くのエレベーターには、地震感知器というものが設置されており、震度4程度の地震を感知するとエレベーターを最寄階で停止する仕組みです。震度4程度だと仮に停まっても一定時間後に自動で復旧するのですが、震度5程度以上の地震の場合は自動で復旧することはありません。
    建物であったりエレベーター自体が損傷している場合もあり、仮にエレベーターに損傷がある状態で動いてしまうと二次災害が発生する可能性があるからです。この場合は、メンテナンス員が現地を確認し正常と判断した上での復旧するという仕組みになっています。
    こういった理由で震度5程度以上の大地震が発生すると一気に多くのエレベーターが停まったままになるのです。
    技術員に対して管理しているエレベーターの台数が多すぎる業者は、こういった地震の場合の復旧作業に時間がかかってしまいます。

    独立系のメンテナンス業者でも大丈夫なのか?

    メンテナンスの契約料金は下がっても、きちんとしたメンテナンスがされなければ意味がありません。
    よくある例え話で、ディーラーから車を購入して、ディーラーでメンテナンス・車検を受けるオーナー様もおられます。その一方、町の車屋で修理をしたり、車検をしたりするオーナー様もおられます。どちらも修理も車検もできますし、どちらも整備がおろそかになることはありません。信頼できる会社であれば、町の車屋でもディーラーでもどちらでも結果は同じです。一度、町の車屋で修理をしたり車検をした方であれば、ディーラーと比べてどちらの方がお得になるかは想像できると思います。大切な事は、ディーラーでなければ信用が出来ないのか、町の車屋でも信頼がおける会社なのかという事なのです。この事は我々の業界でも言える事で、メーカー系メンテナンスで無ければ信用が出来ないのか、我々独立系と言われるエレベーターメンテナンス会社でも信頼をおいて頂けるのかという事なのです。
    京都エレベータはお客様から信頼をおいて頂ける事を念頭に、独立系のエレベーターメンテナンス会社として、1983年の創業以来取り組んでいます。

    以上がエレベーターが故障してしまった時の緊急対応の体制についてでした。
    その他にもメンテナンス業者を選定される上で大切な基準もご理解いただけたと思います。


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