みなさん、アクションものの映画やドラマはお好きですか❓🎥
アクションといったら敵からあらゆる手段を用いて逃げたり、密室から脱出したりといろいろなシーンがありますよね。そんな数あるアクションシーンの中で、エレベーターのワンシーンといえば何が思い浮かびますか?🤨💭
そうです!『エレベーターに閉じ込められた人間が天井から脱出する』というシーンです!!
このシーンは映画やドラマで度々描かれていますが、果たして本当に実現できるものなんでしょうか🤔❓気になりますよね。
今回は、みなさんが一度は映画やドラマで見たことのある『エレベーターに閉じ込められた人間が天井から脱出する』というワンシーンを実際にできるのか検証していきます!
エレベーターの天井救出口とは?
実際に挑戦する前に、エレベーターの天井救出口について簡単にご説明しましょう💁
みなさんはエレベーターの天井をじっくり見たことがありますか?
下の写真は乗用エレベーターの天井の写真です。
黄色の〇で囲った中に、四角形の切り込みがあるのがわかりますか?
これが救出口なんです✨
このように、通常はフタがしてあるので気づきにくいです💦
照明が救出口を覆ってしまって救出口が全く見えない状態のエレベーターも存在するので、多くの方は気づかないかもしれませんね🕵️
救出口とはその名の通り、災害や故障などでエレベーターの中に閉じ込められた人を救出するために設けられているものです。
建築基準法施行令にて、特殊な構造のエレベーターを除くすべてのエレベーターには、かごの天井部に救出口を設けなければならないとされています。
みなさんが普段利用しているエレベーターのほとんどは、この救出口が設置されているということになりますね❕
検証① 跳んでみる
エレベーターは天井の高さが1.2m以上あります。
よっぽど背が高い人でない限り、手を伸ばしても天井の救出口には届きません。
そうとなれば跳ぶしかないので跳んでみましょう🐇💨
結果は届かず。まあ、跳んだところで届きませんよね・・・💧
検証② 三脚を使って押し上げてみる
届かないのなら届かせればいいじゃない♪ ということで、三脚を使ってみます!
三脚を使えば、楽々と天井に手が届きました。
いざフタを押し上げようとすると、開きま・・・せん!🏋️
両手で力を入れてみてもフタはびくともしませんでした。
なぜなら、外側からねじで締められているからなんです。
エレベーターの外側からは開き、内側からは開かない仕組みになっているんですね。
検証③ ねじを取った状態で開けてみる
内側から開かないことはわかりましたが、「やっぱり救出口から出てみたい!!」ということで、ねじを取ってみました。この状態でフタを押し上げてみましょう。
・・・するとこれまたびっくり😲
動いていたエレベーターが止まりました。
なぜエレベーターが止まったかというと、救出口についている安全装置が作動したからなんです。
この安全装置は、救出口が開くと作動しエレベーターに停止信号を送ります。
フタを閉じたらエレベーターは再び動き出すんですよ❕
検証④ エレベーターの上に乗って脱出してみる
さて、そんなこんなでエレベーターのかごの上に乗ることができました。
乗場の扉を開いたら脱出成功です!
扉に手をかけ力を入れて開けようとしますが・・・これが開かないんです😭💧
乗場の扉はロックがかかっていて、いたずらで開けられないようになっています。
もちろん、乗場の方からも開けられません🙅
乗場の扉を開けるには専用の道具が必要なんです。
検証結果 エレベーターに閉じ込められても天井から脱出できない
検証の結果、エレベーターの内側から救出口を使って外に逃げることはできませんでした。
その理由は、救出口のフタは外側からねじで止められているので、内側から押し上げてフタを開けることができないからです。
万が一開けられたとしても、フタが開くと安全装置が作動しエレベーターは強制的に止まってしまいます。
エレベーターからの脱出はとてもロマンがありますが、残念ながら映画やドラマの中だけのフィクションなのです🎥🌈
みなさんはもしエレベーターに閉じ込められてしまったら、おとなしく救助を待ちましょうね。
京都エレベータのYoutubeチャンネルでは、この他にもエレベータに関する疑問やちょっとした豆知識なども含めて週2回を目安に配信をしておりますので、チャンネル登録をお願いいたします。