今年も梅雨の季節がやってきましたね☔
今年は去年より8日早く梅雨入りしたそうですよ🐌🐸
髪の毛が湿気で跳ねたり、外に出るのが億劫になったり。梅雨っていや~な時期ですよね。
実はエレベーターにとっても梅雨は厄介なんです。
というのも、大雨が続くとエレベーターが冠水してしまう危険性があるんです!!
今回はエレベーターの冠水を防ぐ安全装置をご紹介します。
エレベーターの冠水って?
そもそもエレベーターの冠水って想像が付きにくいですよね。
どんな状態のことを指すのか簡単にご説明しましょう💁
地下があるエレベーターを想像してください。
大雨が降り、1階の扉などの隙間から水が塔内に侵入していきます。
すると、その水はエレベーターのピットと呼ばれる地下に設けた空間に溜まっていきます。
これがエレベーターの冠水です。
エレベーターと人を守る「冠水管制運転」
冠水になった状態でエレベーターが地下に降りてきてしまったら、エレベーターが水に浸かってしまいますよね。すると、エレベーター内に水が侵入したり、エレベーターに付いている電子機器が水に濡れ壊れてしまうことが考えられます。
最悪の場合、扉が開かなくなって乗っている人が閉じ込められてしまう可能性もあるんです😖💦
そこで、その閉じ込めを防止するために開発された装置が、「冠水管制運転装置」なんです。
この装置が水量を感知して、エレベーターを最寄り階へ停止、利用者をエレベーターの外へ誘導します。2階以上の階で自動停止するので、その後も水に浸かることはありません。
この機能があればエレベーターと利用者のどちらも守ることができるんです✨
「冠水管制運転装置」のしくみ
ではどうやって水量を感知するのでしょうか🤔❓その秘密はピットにあります。
ピットに設置されている下の写真の装置が「冠水管制運転装置」です。
この白い部分は水に浮くので、水が溜まっていくと浮力で上がっていきます⛵
上がりきったところでスイッチが入り、その信号がエレベーターに伝えられるというしくみなんです!
実際に水を使ってみましょう🌊🚿
先ほどの白い部分が浮き輪のようにプカプカと浮いていますね🛟
水を注いで水量を増やしていくと、それに伴い白い部分がどんどん上がっていきます🫗
この写真のように天井に着いたところでスイッチが作動します。
「冠水管制運転」の流れ
① ピットに水が入り、スイッチが作動
扉などから塔内に水が入り込み、ピットに水が溜まっていきます。
装置が浮き上がることでスイッチが作動します🔛
② エレベーターが上の階へ上がる
エレベーターが2階以上の最寄り階へ自動運転します。
2階以上の理由は、エレベーターが水に浸からないようにするためです。
③ エレベーター内でアナウンス
乗っているみなさんに最寄り階で降りるようアナウンスします🗣️📢
アナウンスが聞こえたら、みなさんはアナウンスの指示に従うようにしてください。
④ 扉が開き、照明が消える
エレベーターが最寄り階に到着すると、扉が開き、照明が消えます👀
みなさんはそこが目的階でなくても必ず降りるようにしてくださいね。
⑤ エレベーターが休止
エレベーターが休止し、ボタンを押しても他の階へ行くことができなくなります。
こんな時に止まるな!😡と思うかもしれませんが、みなさんの安全確保のためです。
作業員が来て復旧するまではエレベーターに乗るのは諦めましょう🧑🔧
以上が「冠水管制運転」の流れになります。
最後に
今回は「冠水管制運転装置」をご紹介しました。
もし乗っている際に冠水管制運転になった時は、アナウンスに従い落ち着いて行動しましょう👣
急にアナウンスが流れ、自動運転になるのでびっくりするかもしれませんが、安全を確保するための動作なので危惧することはありません🙆✨
そして雨が多い地域や地盤が緩いなど水害の危険性がある場所のエレベーターには、ぜひこの装置をお試しあれ!
京都エレベータのYoutubeチャンネルでは、この他にもエレベータに関する疑問やちょっとした豆知識なども含めて週2回を目安に配信をしておりますので、チャンネル登録をお願いいたします。