今月はエレベーターメインロープについてご紹介しましたね。
みなさんもエレベーターのメインロープについて詳しくなったのではないでしょうか😊
今回はいよいよ、古くなったメインロープを新しいものに交換する様子をご覧いただきたいと思います。それでは参りましょう!
巻胴式エレベーターとは?
みなさんは「巻胴式エレベーター」とはどのようなエレベーターか、ご存じですか?
巻胴式エレベーターとは、メインロープをドラムに巻き付けてエレベーターを昇降させる仕組みのエレベーターです。エレベーターの歴史は、この巻胴式から始まったとされています!✨
現在は、戸建て住宅や低層建築物に設置されることが多いですね。
ロープ交換
それでは、早速ロープ交換に密着開始です👀
① 機械室に繋がる蓋を外す
巻胴式エレベーターの機械室は、エレベーターが走る塔内の横に設置されています。
鉄板でできた蓋を外していきましょう。
ロープはその機械室から、天井の綱車を通ってエレベーターに取り付けられているんです。
② 古いロープを外す
まずはピットと呼ばれるエレベーターの下にある空間に支柱を立て、エレベーターを下げて支柱で支えます。
こうすることで、ぴんと張ったロープを緩めることができます。
緩めたロープを切っていきます。
ロープが切れたら、ドラムに巻き付いたロープを取り外します。
③ 新しいロープを仕込む
ここで、新しいロープをドラムに取り付けられるように仕込んでいきます。
④ 新しいロープを取り付ける
仕込んだロープをドラムに巻き付けていきます。ハンドルをぐるぐる回して巻き付けます。
たるまず、ねじれなくロープを巻くことが大事です!
エレベーターを動かすうちにロープが外れないように、取り付けは丁寧に行います。
ドラムに巻き付けることができたら、ロープの先端を古いロープに取り付けてエレベーターの上から巻き取っていきます。
古いロープを全て取り出し新しいロープをたるみがないようにぴんと張れたら、ちょうどいい長さでロープを切断します。
その端をエレベーターの上に繋げたら、交換完了です。
⑤ 動作確認をおこなう
最後にゆっくりとエレベーターを動かし、運転確認を何度か行います。
通常運転に切り替えて運転に支障が無いことが確認できたら、機械室の鉄板を戻し、作業終了です。
以上、メインロープ交換の様子をご覧いただきました🤗
これでみなさんも、メインロープ博士ですね✨