みなさんがよく利用するエレベーターはロープ式ですか?それとも油圧式でしょうか?🤔
エレベーターは主にロープ式と油圧式に分類することができるんです。
ロープ式エレベーターは屋上に機械室を設ける必要がありますが、油圧式は屋内に機械室を設けることができます。そういった理由で1990年代は油圧式が多く採用されてきました。
ところが、2000年頃に機械室が必要ないロープ式のエレベーターが登場してからは、油圧式は廃れていきました。
現在、製造メーカーは油圧式のエレベーターの部品供給の停止を順次発表しています。
既存のエレベーターを全て撤去して新しいものを設置する方法もありますが費用が高額・工事期間が長期になるので、使える部品はそのまま使用するリニューアル工事というやり方が一般的に行われています。
今回は、油圧式エレベーターのリニューアルに密着し、古い機材の撤去・新しい機材の搬入の様子をご覧いただきましょう👀
古い制御盤と油圧ユニットを撤去
作動油の撤去作業
ポンプを使ってオイルタンクの油を吸い出しドラム缶へ移します。
残りの油も「ドレインボルト」から排出します。
ちりとりで底に溜まった油を穴の方に寄せて限界まで排出します。
出し切ったら、ウエス(布)でふき取ります。
制御盤の撤去作業
油を吸い出している間に制御盤の配線を外します。
数人で協力して持ち上げ、機械室の外へ運んでいきます。
油圧ユニットの撤去作業
油圧式は油を油圧ジャッキに送り込んでエレベーターを昇降させるので、油圧ジャッキまでの配管にも古い油が残っています。
配管内の油もできるだけ取り除いていきます。
油を排出したら、ポンプに繋がる配管を取り外す。
運び出す際に油が出ないようにウエスを突っ込む。
オイルタンクをチェーンブロックで吊り上げてある程度移動させたら、後は人力で運び出します。
ポンプとモーター部分もチェーンブロックで吊り上げて機械室の外へ運んでいきます。
大きく重量もあるので慎重に少しずつ移動させます。
新しい制御盤と油圧ユニットを搬入
撤去できたら、新しい制御盤と油圧ユニットを運び入れます。
やはり時間がかかるのは油圧ユニットです。古いものよりも小型で軽量化されていますが、非常に重たいのでこちらも慎重に移動させます。
新しいポンプとモーター部分の仮置ができました。
以上が撤去・搬入の作業になります。
次回はいよいよ組み立て・配線作業をおこないます。
次回もお楽しみに🎵