前回、機械室から古い制御盤と油圧ユニットを運び出し、新しい制御盤と油圧ユニットのポンプ・モーター部分を運び入れました。
今回はその続きから完成までをお届けします。それでは早速参りましょう!
油圧式エレベーターリニューアル工事 Day2
油圧ユニットの組み立て・設置
油圧タンクを設置
油圧タンクを運び入れます。かなり重たいので、チェーンブロックで吊り上げて慎重に運びます。
配管へのゴミ侵入カバーを外し、先に運び入れたポンプ・モーター部分にドッキングさせます。
角度を調整しながら少しずつ降ろしていき、上手くはめ込みます。
ドッキングできたら、配管の結合部、フレームのボルトをガッチリと固定します。
油圧タンクとポンプ・モーター部分を固定出来たら、仮置きしていた土台にしっかり固定します。
配管作業
塔内へ伸びる管と油圧ユニットの管を結合していきます。
油の圧力で結合部が外れたり油が漏れ出さないよう、「ビクトリックジョイント」というもので固く結合します。
管と管の間に「ストップバルブ」という部品を設置します。
通常時は使用しませんが、検査や長期間エレベーターを休止させる際に、ここから先に油が移動しないようにする部品です。
油圧タンクに新しい油を入れます。
油が汚れたり異物が混入すると機械の故障を招くので、油の使い回しはしません。
電気配管に電線を通します。
モーターが無事に回りました。
配線作業
塔内の配線を全て撤去し、新しく配線していきます。
塔内から制御盤へ線を繋げます。
電源が入り、正常に動き出しました!
完成!
いかがだったでしょうか。
2回に渡って油圧式エレベーターリニューアル工事の様子をお届けしました。