階段を使うのは困難だけれどエレベーターに乗るほどでもない、
そんな時にあると有難~いのがエスカレーター。
みなさんが安心して利用できるよう、エスカレーターにはいくつもの安全装置が備わっています。
今回は、何かあった時にエスカレーターを緊急停止させる「非常止め装置」についてご紹介します。
非常停止ボタン
エスカレーターに衣服や足が巻き込まれ危険な状態になっている人がいたら、エスカレーターを止めてあげたいですよね。
けれど、どうやったら緊急停止するのか知らない方がほどんどではないでしょうか。
エスカレーターを緊急停止させるには非常停止ボタンを押してください。
このボタンはエスカレーターの乗り口と降り口の2か所に設置されています。
ボタンには通常プラスチックカバーがついています。押すと割れるように作られているので、
プラスチックカバーの上から強く押しましょう。
スカートガード安全装置
やはりエスカレーターで気を付けなければならないのは “巻き込まれ” です。
ロングスカートなどの衣服や物が巻き込まれるのを防止するためパネルがあります。
このパネルをスカートガードといいます。
スカートガードと踏段(ステップ)との隙間は5mm以下と建設省告示がされています。
しかし、これだけ狭い隙間にも異物が挟まることがあります。
挟まりを検知すると、エスカレーターは自動で停止します。
イントレット安全装置
手すりが入り込む部分をイントレットと呼び、引き込まれ防止のガードがあります。
イントレットに手や物が挟まると、エスカレーターは自動停止します。
駆動チェーン安全装置・踏段チェーン安全装置
エスカレーターの踏段(ステップ)はチェーンによって循環しています。
この駆動チェーンの緩みや破断を検出すると、エスカレーターは緊急停止します。
踏段(ステップ)にも同じように異常を検知すると非常停止させる装置があります。
まとめ
今回ご紹介した他にも、踏段が部分的に持ち上がるなどの異常が起きたときに停止させる「踏段異常走行検出装置」、移動手すりのスリップを検知し停止させる「移動手すりスリップ検知装置」、短絡や過負荷がかかったときに停止させる「電気回路保護装置」など、まだまだたくさんの非常止め装置があります。
安全装置があるから大丈夫、ではなく、エスカレーターで事故を起こしたり緊急停止させないように日々心掛けることが大切です。
エスカレーターは正しく乗ろう!
黄色い線の内側に立ち止まり、手すりに掴まって乗りましょう。