エレベーターのリニューアル工事期間や、実際の工事の流れがまるわかり!

工事

エレベーターは建物を建てるときに一緒に取り付けることが多いですよね。
しかし、建物が60年ほど持つとしたら、エレベーターは30年ほどしか持ちません。
建物解体までエレベーターを使おうとするならば、撤去・新設 もしくは リニューアル 工事をおこなう必要があります。

今回は リニューアル 工事について解説していきましょう。

なぜ工事が必要なのか

製造メーカーから 部品供給終了のお知らせ が届いたことはありませんか?
竣工からおよそ25~30年ほど経つ機種は、制御盤内の基盤やモーターなどの部品を「今後製造しません」とメーカーから案内がされます。
供給が終了した後は新品を購入できず、また代替が効かない部品のため、故障してしまうとエレベーターを復旧させることができなくなってしまうのです。
そこで必要になる工事が 撤去・新設 もしくは リニューアル 工事なのです。

リニューアル工事とは

リニューアル工事とは簡潔に説明すると、流用できる部分は残し替える必要のある部分だけを交換する工事です。
流用できる部分というのは レールやかごなどの躯体部分 です。
経年部品や巻上機、制御盤などエレベーターの駆動部分 は一式交換します。

工期

リニューアル工事の作業は 一週間ほど で終了します。

一週間

工事のほとんどが機械室や昇降路の中なので、エレベーターの見た目はほとんど変わりません。「せっかくだから見た目も綺麗にしたい!」という場合は、化粧シートを貼る 意匠工事 を基本工事にプラス数日間でおこないます。
その他、停電管制運転装置や戸開走行保護装置などの安全対策やオプションを追加していくと日数は伸びますが、概ね10日間程度で工事を終えることができます。

夜間の使用について

少しずつ古いものを撤去して新しいものを設置すれば、エレベーターを長期停止しなくてもいいのではないかと思ってしまいますが、そうはいきません。
新しいものと古いものとでは整合性が取れず、動かすことができないのです。
そのため 工事期間中のエレベーターは、昼夜問わず完全停止 になります。

停止1
停止2
停止3
夜間もだめ

実際の工事の流れ

初日に動いているエレベーターを使って機械室などに機材を搬入します。

搬入1
搬入2

カゴが動かないように固定し、機械の解体をおこないます。
電気を送っていた配線や巻上機にかかっているロープも新しいものに交換します。

配線1
配線2
配線3
ロープ

部品の取替えがすべて完了したら、試運転をして調整をおこないます。
その後、検査を終えるとエレベーターのリニューアル工事が完了します。

試運転1
試運転2
試運転3

入居者へのお知らせ時期

工事期間中はエレベーターが一切使えないので、我々施工業者が前もってエレベーターを利用されている方々にお知らせをします。
貼り紙をしたりマンションなどでは住民様のポストに案内を配布をさせていただきます。
理事会に出席をして住民説明会をおこなうこともあります。
もしお住まいのエレベーターでリニューアル工事をする際には、いつ頃周知すればいいのか施工業者にご相談くださいね。

お知らせ
住民案内
参加するよ
相談してね

以上、リニューアル工事について解説しました。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ


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