エレベーターに閉じ込められてしまったら、どのような行動をとりますか🤔❓
閉じ込めについては、このブログでも何度も取り上げてきましたね。
非常ボタンを押して外部に助けを呼んだり、携帯電話でエレベーターの保守会社に連絡しましょう。
ところが、大規模災害でエレベーター閉じ込めが多量発生してしまった場合はどうでしょうか。保守会社の技術員だけでは救出活動に相当な時間がかかってしまいます。
そこで、社団法人日本エレベータ協会と総務省消防庁が協力し、消防隊員も閉じ込め救出ができるようなしくみを作りました。エレベーター保守会社の技術員が消防隊員に「エレベーター閉じ込めの教育訓練」をおこなうというものです。
我々京都エレベータも、毎年、城陽市消防本部署の新人隊員に「エレベーター閉じ込めの教育訓練」をおこなっています。
今回は、2021年におこなった教育訓練の様子をお届けしましょう👩🚒🚒
座学
まずはエレベーターを知るところから始めます。
資料を用いてエレベーターの構造について解説します。ロープ式と油圧式はそれぞれどのような駆動方式なのか、エレベーターにはどういった安全対策が備わっているかを学びます。
閉じ込め救出については、メーカーごとに非常開けの方法を説明します。
なかなか難しい内容にはなりますが、消防隊員のみなさんは真剣に話を聞いてくださっています👏
実物を見ながら講習
実際のエレベーターを見ながら、座学で勉強したエレベーターの構造について再度説明をおこないます。城陽工場にあるエレベーターはガラス張りになっているため、エレベーターの構造がよく見えますね!👀
エレベーターの地下に設けた空間(通称ピット)や機械室を見ながら、どのような機器があるのか確認します。
そして非常開けをおこなう上で最も重要な、扉の構造について学びます。乗場扉とカゴ扉がどのようにして開閉するのか、しくみを知っておくことが大切です✨
エレベーターのカゴ上に乗り、裏側の構造も解説します。
救出訓練
いよいよ実際のエレベーターを用いて、閉じ込めを想定した救出訓練をおこないます。
消防隊員のみなさんにも実践していただきます。
これにて教育訓練の終了です。
消防隊員もエレベーター保守会社の技術員も、人の命を守るための知識や技術を分け合い、協力し合っています。みなさんも今一度、自分や身近な人の命を守るために、身の回りの安全について学んでみてはいかがでしょうか。