みなさん、11月10日が何の日か知ってますか?
実は、日本初の電動式エレベーターが設置された日なのです。
1890年11月10日、東京浅草に凌雲閣が建てられました。
凌雲閣という名は「雲を凌ぐほど高い」ことを意味し、当時の建築物の中では非常に高い12階建てでした。この建物に日本初の電動式エレベーターが設置されたのです。
このような背景から、日本エレベーター協会は11月10日を「エレベーターの日」と定めました。
今回は「エレベーターの日」にちなみ、エレベーターに関する疑問にいくつかお答えしていきましょう!
エレベーターの照明が停電で消えたらどうなるの?
エレベーターに乗っている時に停電が起こったら、照明はどうなるのでしょうか。
停電が起きたと仮定して、エレベーターに供給されている電気を切ってみます。
照明が落ちました。すると、わずか数秒で非常灯が点きました!
非常灯は予備バッテリーを使用するため、主電源が切れてもしっかり点灯してくれます。
操作盤のフタの中は何が入ってるの?
みなさんは、エレベーターのカゴ中にある操作盤を観察したありますか?
操作盤をよく見ると、下の方に写真のような鍵穴とフタがあるんです。
この中に何が入っているのか、なぜ施錠されているのか気になっちゃいますよね😗
今回は特別に開けてみましょう。専用の鍵を使います。
照明や換気扇などのスイッチが隠されていました!
これらのスイッチは、メンテナンス中などに点検員が触るものです🧑🔧
剥きだしのままで誰でも触れる状態にしてしまうと、いたずらされたり間違って違うスイッチを押してしまう可能性があります。
故障の原因になったり事故になり兼ねないので、普段はしっかり施錠されているんです。
エレベーターの救出口を開けたらどうなるの?
アクション映画やドラマなどで、エレベーターに閉じ込められた人が救出口から脱出するシーンは人気がありますよね。普段私たちが使っているエレベーターでも、同じように天井から脱出することはできるのでしょうか❓🤔
実は、救出口のフタはエレベーターの外側からネジが締められています。
押し上げようとしてもびくともしないんです!!!
では、あらかじめネジを取ってしまいましょう。その状態で救出口のフタを持ち上げると・・・
エレベーターが急停止しました!
フタが開けられたことで安全装置が作動したためです。
より映画やドラマに近い形で検証した記事があるので、ぜひそちらで全貌をご確認くださいね。
エレベーターの中の空気は汚くないの?
コロナが流行り始めてから「エレベーターは密室だから、空気が入れ替わっていないのでは?」と特に警戒されるようになりましたが、エレベーターは密室ではありません!🙅♂️
天井をよく見ると、換気口があるのが分かりますか❓
換気扇によって空気は絶えず循環しています。換気扇のスイッチをオフにしてしまったとしても、扉や天井の隙間から空気が出入りするので問題ありません🙆
本当に空気が循環しているのか検証した記事があるので、ぜひご覧ください。
セフティーシューってどんな構造?
扉が閉まってきても、セフティーシューに身体や物が当たると扉が開いてくれますよね。
一体、どのようなしくみで扉が反転するのでしょうか。
セフティーシューはカゴの扉に取り付けられています。
通常、乗場の扉とカゴの扉は連動していますが、カゴの扉だけ閉めてみましょう。
セフティーシューはこのような形をしているんですね!もっと近くで見てみましょう👀
セフティーシューが押し込まれるとスイッチが入り、離れるとスイッチが切れるしくみになっています。スイッチが入ると、扉の「開ボタン」を押しているときのように扉が開くのです。
以上5個の質問にお答えしてみました!みなさんが気になっていた質問はあったでしょうか❓🙂
この記事をご覧になったみなさんは、エレベーターの知識を蓄えることができましたね。
11月10日、みなさんの周りの方々に、豆知識を披露してみてはいかがでしょうか✨