みなさんは、エレベーターに積載荷重が定められているのを知っていますか??
エレベーター内の操作盤や表示板に「用途 〇〇・定員〇名・積載〇kg」と書いてありますよね。
エレベーターは人が乗るのか荷物を運ぶのか、何人まで乗れるのか、何キロまで乗せられるのかというのが一目でわかるように記載されているのです。
エレベーターは重量オーバーになると、「満員」の表示が出てブザーが鳴ります。
そして誰かが降りるまで扉が閉まらず、エレベーターも動きません。
一体どのようなしくみで重量オーバーを検知しているのでしょうか。
定員と積載量の関係
定員に達していないのに重量オーバーになってしまったことや、逆に定員以上乗っているのに重量オーバーにならなかったことはありませんか?
なぜそのようなことが起きるのかというと、一人あたりの体重を65kgとして定員を割り出しているからです。
例えば、積載600kgの乗用エレベーターの場合、600÷65=9.23…で定員が9名になりますが、実際は65kg以上の人も未満の人も乗っていますよね。
重量オーバーかどうかは乗り込んだ人数ではなく、総重量で判断しているのです。
重量オーバーを検知する機器
では、どのように重量オーバーを検知しているのか、エレベーターの床下を見てみましょう。
エレベーターは乗り込むとその重さだけ床が沈むように設計されています。
その沈み具合が規定値を超えると重量オーバーとなります。
沈み具合を検知する機器がこちらの「荷重検知器」です👇
このスイッチは下に押し込めるようになっています。
下がってきた床がスイッチを押して重量オーバーになるというしくみです。
+α
積載荷重が600kgの場合、600kgちょうどはセーフ?アウト?
記載されている積載までなら問題ないのか、それとも600kgからオーバーになってしまうのか、
みなさんはどっちが正解だと思いますか🤔❓
正解は、600kgちょうどはセーフ!600kgを超えると重量オーバーになります。
スイッチの位置はどうやって決めるの?
荷重検知器が規定の重さで重量オーバーするように調整する際は、あらかじめエレベーターの中に600kgのおもりを乗せておきます。
そしてスイッチをギリギリ押されない位置に取り付けます。
1人乗り込んだらスイッチが押されて、降りるとスイッチが外れるように微調整をして完了です。
以上、エレベーターの重量オーバーについて解説しました!