あまり知らない、エレベータの昇降する仕組み

お役立ち情報

エレベーターってどういう仕組みで動いているか気になったことはありませんか?どういった形でエレベーターが昇降するか知らない人は多いかも知れません。
まずエレベーターが昇降する仕組みは1つではありません。
今回は、一般的なマンションや建物で使用されているもので多いタイプのエレベーターを4つ紹介させて頂きます。

あまり知らない、エレベータの昇降する仕組み

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ロープ式(機械室あり)エレベーター

ロープ式(機械室あり)エレベーターは設置されている台数も多く、一番ベーシックなタイプのエレベーターになります。
近年設置されるエレベーターはルームレスタイプのエレベーターがほとんどですが、2000年くらいまでの多くの建物はこちらの通常のロープ式のエレベーターが採用されています。
ロープ式のエレベーターの昇降する仕組みは、かごと釣り合い重りがロープで繋がり、屋上にある機械室の巻上機を介して、エレベーターのかごが上下する仕組みになっています。
この方式のエレベーターは、屋上に機械室の設置が必要となり、建物の高さ制限の影響を受けてしまうというデメリットがあります。

油圧式エレベーター(間接式)

油圧ポンプで作動油の圧力を上下することにより、プランジャーを動かしエレベーターを動かす方式です。
主に直接式と間接式というタイプが用いられますが、ほとんどの油圧式のエレベーターは間接式というタイプのエレベーターにあたります。
イメージとしては、油圧ジャッキの上にかごがあるタイプは直接式で、油圧ジャッキの上にシーブが設置されロープを介してかごを動かす仕組みのタイプが間接式のエレベーターとなります。
こちらは、機械室を屋上に設ける必要がなく好きな場所に設けることが出来るので、建物の高さ制限の影響を受けなくなります。
ただし油圧ポンプを動かして、かごを上下さす方式になるので、モーターの容量がロープ式(機械室あり)のものと比べて大きくなりこの4つのタイプでは一番電気代が高くなります。
京都では、建物の高さ制限の関係で、油圧式のエレベーターが他県と比べると多い傾向があります。

巻胴式エレベーター

主に小規模の建物に用いられるタイプの小型のエレベーターです。
ロープを巻胴(ドラム)で巻き取ってエレベーターのかごが上下をする仕組みです。
省スペースで小さい建物でも設置しやすく機械室も屋上に設ける必要がないので、建物の高さ制限に影響しません。しかし大きなエレベーターには向かないので小型・低速・高さの低い建物の場合にしか採用できないといった特徴があります。

ルームレスエレベーター

機械室がない最新のタイプのエレベーターです。
2000年くらい以降に新しく設置されるエレベーターの殆どが、このルームレスタイプのエレベーターになります。
昇降路内に巻上機と制御盤が全て設置をされているタイプのエレベーターで機械室を別途設ける必要がありません。その為、建物の高さ制限を心配する必要もなく、機械室も必要ないので無駄なスペースが必要なくなります。
その他の特徴としては、コンパクトなギヤレスモーターが用いられるので、通常のロープ式(機械室あり)のエレベーターや油圧式のエレベーターと比べると省エネになります。ただ、巻上機や制御盤が昇降路内にあるため、ロープの取り回しが複雑になります。ロープの長さが長く、直径も細い為、ロープの交換周期が他のタイプに比べると短かったり、使用するロープの総量が長くなるので交換費用が高くなる特徴があります。

今回紹介したものの他にも、リニア式、水圧式、空圧式、などマニアックなタイプのものもありますが、一般的なマンションや建物に使用されているエレベーターの殆どは今回ご紹介した4つの方式にあてはまります。

エレベーターのメンテナンスをしている人だと、エレベーターに乗っただけでどのタイプか分かったりもするんですよ。

今回はエレベーターの昇降する仕組みについての説明でした。
普段なにげにエレベーターを乗っているエレベーターがどういう仕組みで、動いているか知って頂けたと思います。


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