みなさんはアクション映画やドラマは好きですか?
物語の中でエレベーターが度々登場しますが、ロープが切れてエレベーターが落下するシーンは
観ていてドキッとしちゃいますよね😓
それがトラウマでエレベーターに乗るのが怖くなってしまった方もいるかもしれませんが、
みなさん、ご安心ください!
エレベーターは映画やドラマのように、ロープが切れて底まで落っこちるなんてことは
ありません🙅
今回は エレベーターが落下しないのはなぜか、その秘密に迫ります!
非常止め装置
エレベーターには、速度を感知する機能とエレベーターを急停止させる機能がついています。
この2つを合わせて「非常止め装置」と呼んでいます。
調速機の機能
この装置は「調速機」といい、エレベーターの速度を測っています。
調速機には 2つの機能 があります。
エレベーターの定格速度の1.3倍を超えないうちに動力を落とす。
(電源を切ってエレベーターを止める。)
エレベーターの定格速度の1.4倍を超えないうちに非常止め装置を発動させてエレベーターを停止させる。
エレベーターが定格速度を超えたのを感知したら、まずは電気を落とします。
それでも止まらない場合は「ロープキャッチ」が作動し、エレベーターのレールを挟み込んでブレーキをかけて物理的に止めるのです。
調速機の動作原理
ではこの調速機について詳しく見ていきましょう👀
どのようにしてエレベーターの速度を測っているのでしょうか❓
調速機本体は機械室にあり、そこから伸びたワイヤーが昇降路の一番下の滑車を通っています。
ワイヤーはカゴについている非常止め装置のレバーと結束しているので、エレベーターが走ると調速機も連動して回ります。
カゴが動くと同じ速度で調速機も回転するということですね!
非常止め装置の発動条件
調速機はどのようにして非常止め装置を発動させているのでしょうか❓
調速機には振子がついており、エレベーターが走ると遠心力で振子が広がっていきます。
定格速度の概ね1.25倍くらいのところで振子に付属したピンが加速検出スイッチを作動させ、エレベーターの動力を落とすのです。
そして定格速度の1.4倍を超えないところで振子についた爪が「ロープキャッチ」を作動させます。
調速機がワイヤーを挟み込みワイヤーの動きを止めることで、非常止め装置のレバーが引き上げられ、装置がレールを挟み込んでカゴの落下を防ぐのです。
以上が非常止め装置のしくみです。みなさんが思い描いていたものでしたか?
エレベーターのロープは1本が頑丈に作られており、何本かでエレベーターを吊っています。
定期的にメンテナンスや検査をしているのでロープが切れることは考えにくいですが、万が一のことを考えて安全装置が備わっているのです。
今後、映画やドラマでそのようなシーンを観ても安心ですね🙎