2週に渡ってお送りする「撤去工事」に密着。
先週は 油圧式エレベーターの撤去工事風景 をお届けしました。
今週は、ロープ式エレベーターの撤去工事 です。
油圧式エレベーターは工場で使う大きな荷物用エレベーターでしたが、今回のロープ式エレベーターはマンションやビルにある、ごく普通の乗用エレベーターです。それでは参りましょう!
ロープを外す
まず始めにエレベーターから ロープ を取り外します。
手巻きでエレベーターを最上階に上げ、エレベーターが落ちないようにチェーンなどで吊します。
こうすることでピンと張ったロープを緩めることができるのです。
カゴの頂部に接続しているロープを外し、屋上の機械室へ送ります。
機械室にある巻上機からロープを外せたら、ピット(地下に設けた空間)まで降ろし、下で巻き取っていきます。
制御盤を撤去する
ロープを外している間、機械室では 制御盤 の撤去作業が行われています。
制御盤には様々な機器が入っていてとても重たいので、中の部品を取り出していきます。
制御盤が空になったところで機械室から運び出していきます。
巻上機・モーターを撤去する
制御盤を撤去したらその奥に設置してある 巻上機 の取り外し作業に移ります。
巻上機もそのままでは重たくて運び出せないので、ロープを巻き上げる部分 と モーター部分 にわけておきます。
それでも非常に重たいので、チェーンで吊るしゆっくり階段を降りていきます。
全ての扉を取り外す
ここからは油圧式エレベーターと同じように作業します。
各階の乗り場 と カゴ の扉を全て撤去します。出入口や通路が非常に狭い為、ぶつけないように慎重に運び出していきます。
カゴを解体する
一番上にあるカゴを一番下まで降ろし、動かないように固定します。
カゴの天井 を外し、カゴのパネル を細かく切って運び出していきます。
カゴの床 をレールから取り外し骨組みも解体します。
カウンターを撤去する
カウンター の おもり を降ろし、カウンターの 枠 を細かく切って運び出していきます。
足場を組み立てる
足場 を組み立て、塔内に残ったものを全て撤去していきます。
配線・レール・緩衝器を撤去する
塔内に張り巡らされた 配線 を全て取り外し、カゴやカウンターが走っていた レール と 緩衝器 を解体します。
足場を解体したら、ロープ式エレベーター撤去工事の完了です✨
いかがだったでしょうか。
同じエレベーターでも、油圧式とロープ式とでは撤去作業方法が少し違いましたね!
ただの撤去作業だからといって好きなところから取り外ししているわけではありません。
駆動方法や建物の造り、機材の配置に合わせて最適な方法で工事をおこなっているのです🙂
以上、エレベーターの撤去工事に密着 でした!